学校の概況

 

    福建技術師範学院(Fujian Polytechnic Normal University)は、教育部の認可を得て、福建師範大学福清分校に基づき設置され、福建省人民政府によって設立された国立本科大学である。我が校は福建省の東海岸にある福清市の市街地に位置し、ここは千年の歴史を持つ古代都市、近代的な港湾工業都市、そして華僑の故郷として有名な所である。

    学校は1977年に創立され、2002年から大学本科生を受け入れている。2019年に教育部の認可を得て、「福建技術師範学院」と名付けられ、主にレベルの高い、応用型、技術技能型の人材や職業教育教師を育成しており、福建省で唯一、職業教師を養成している大学である。

   学校の規模に関し、五馬山キャンパスと石竹山キャンパスの二つに分かれており、キャンパスの総敷地面積は748ムーを有している。12の学部と30の専攻学科、1つの修士課程があり、全日制の学生が約9,000人近く在籍している。

   学校運営に関し、教学研究用の機械設備が整っており、電子図書を含む蔵書の種類が豊富である。省級の教学研究実験プラットフォームや教学示範センター、そして校外専門実習実践訓練機構(センター)を有している。その他にも、国家職業技能検定拠点、全国職業品質能力訓練プロジェクト教育機構、省級の生涯学習機構も設けてある。

   教師陣に関し、現在、専任教師が450人余りもおり、そのうち、修士以上の学位を持つ者が82%も占め、教授、准教授陣が50%を占めている。その他に、国家の「万人計画」におけるリーダー的人材、国務院政府の特別手当を享受している専門家、そして全国の「四個一批人材」「宣伝思想文化青年英才」、教育部の「思想政治優秀青年」、福建省が特別に支援している「双百計画」などのハイレベルな人材、及び「閩江学者奨励計画」における教授なども在籍している。

    科学研究に関し、省「一帯一路(シルクロード経済帯と海上シルクロード)」対外協力科学技術革新プラットフォーム、省大学科学研究革新プラットフォーム及び福州市専門家作業基地、業種技術革新センターなどの研究機関が創設され、黄檗文化・海上シルクロード研究院、工芸美術研究院、海洋研究院などが設けてある。ここ数年、国家級、省・部級などのプロジェクト及び、政府、企業、公共機関に委託されたプロジェクトを計900余りも引き受け、ライセンス特許を300近くも収めてきた。

    創業に関し、卒業生は雇用者から高い評価を受けており、就職率は常に95%以上を維持し続けている。イノベーションと起業精神に溢れ、学生達を育成する「大学生創新創業孵化基地」「福州市大衆創業スペース」という場所を設けている。産業と教育の融合を押し進め、企業との幅広い関係性を築いており、学生達は学術方面や科学技術方面における「チャレンジカップ」大学生課外学術科技作品コンテストや省が主催する「インターネット+」の大学生創新創業コンテストにて、しばしば喜ばしい成績を収めてきた。

   キャンパス文化に関し、福建省大学中華優秀伝統文化教育示範基地と福建省大学哲学社会科学優秀講壇、そして福建省「百人計画」専門家などハイレベルな人材交流プラットフォームである「百人講壇」が設けられている。全省で唯一の大学生による馬術チームが編成され、その他に「読書の庭」、「創業に夢中」、「クスノキ談話」といった特色ある活動も主催してきた。ノーベル文学賞受賞者の莫言氏、中国科学院院士の劉昌勝氏、中国工程院院士の翟金平氏などの有名人に、学校の各種の講壇にお越し頂き、ご指導を賜ったこともある。

   対外的な建学に関し、ここ数年、当校では、「一帯一路(シルクロード経済帯と海上シルクロード)」に絡んで、中国・インドネシアの「両国双園」構想の産業需要をめぐり、対外交流・協力を積極的に行い、大学運営を対外にも拡大させるために励んでいる。インドネシア、日本、タイ、ニュージーランドなどの国家と地区の大学及び機関、計30ヶ所以上と次々に友好関係を結び、教師学生の相互派遣、人材育成、科学研究などの分野において協力を展開している。当校は、華僑、香港澳門台湾から来た学生を募集する素質を備えており、2021年に初めて外国の学生を募集した。

    社会サービスに関し、福建省の東南部にある当校は、地域の経済と社会の発展に深く溶け込み、業界の産業発展のニーズに密着し、産業と教育の融合、学校と企業の提携を積極的に促進している。工業団地、産業連盟、大手企業と協力して9つの産業学院、4つの産業研究院を設立した。